琥珀色の海
 香港の 
   百万ドルの夜景とはいかないが 
      ナイトラウンジから眺める大都会の輝きは 
 躍動するビジネスの 
   夢を満たすに十分な 
      エネルギーを持っている
 琥珀色の海に突き立つ氷がコトリ 
 止まった時間が動き出す

 島課長という 
   華やかな企業戦士には及ばずとも 
      街路樹が並ぶ高層ビルの谷間の敷石を
 喧そうなビジネスの 
   現実にひたりスーツ姿で 
      行きかう男の一人となろう
 琥珀色の海にロマンの香りが漂い 
 せつない心を慰める

 山際淳司や 
   落合信彦のようにはなりきれないが 
      ウイスキーの水割りで夜景を肴に喉を潤し
 ほろ酔いでビジネスの 
   論理も神秘もとかしてしまう 
      イルミネーションに乾杯する
 琥珀色の海は今宵グラスの港で 
 引き潮 満ち潮繰り返す